ナショナリズム

よく分かりませんが、戦後日本の政治風土というのは知的エリート主義や政治的エートスの探究からは遠い場所にある印象があり、表層的な自由主義を行政の官僚機構が巧みに演出している国ですね。
そして、高度経済成長期のように行政が裁量できる財政のパイが大きくない現在では、その官僚機構による国家のコントロールが上手くいかなくなっ た、財源が足りなくなったということでしょう。

今、日本がまともな国として継続可能性を持つ為には、行政機構がエートスを持って公共に奉仕する気概を取り 戻すか、国民(主権者)の政治への責任感や教養主義的なリテラシーの向上を図るしかないと思いますが、自由主義に対する根底的な恐怖から解放されるのは難 しいと思います。

ナショナリズムの台頭と新自由主義の改革が同時に進んでいる今の日本は、『国家への精神的依存』と『国家からの経済的自立』の心理が複雑に絡み合い、格差進行の中で希望と不安が葛藤している状況だと思いますが……。